日本航空は賞与復活を決定しました。
経営再建中の日本航空が、「生活調整給」として給与の1カ月分前後を3月末までに支給すると決めたことが29日、明らかになりました。
事実上の賞与復活で、3万人超のグループ社員全員を対象とするそうです。
日本航空は、昨年1月に経営破綻して以来、グループ全体で1万6000人をリストラするなど人員削減や、赤字路線撤退など厳しいリストラを推進してきました。
そして今月28日に会社更生手続きを完了し、1年2カ月ぶりに東京地裁の管理から脱しました。
この間、賞与の支給見送りに加え、給与水準の引き下げや各種手当の削減を実施してきましたが、再建へ一定のめどが立ったことから賞与復活に踏み切ったものです。
当初は3年かかるとみられていた更生手続きを1年2か月で終えた日本航空は今後、裁判所の監督から離れ、13年1月までに再び上場することを目指すということです。
震災前から日本は景気がよくありませんでした。
中小企業の事業主の人たちの中には、自分の報酬を下げて従業員の雇用を確保したり、賞与を不支給とした原資で雇用を守るなど、必死に従業員を守っている人たちがたくさんいます。
裁判所の管理下を離れたとはいえ、早々に生活調整給の支給して、再生に協力したすべての国民に対して何とも思わないのでしょうか。
「あなたがたは、自力で再生したのではないのですよ。泣く泣く辞めていった人や、部下をかばい責任をとって去った人たちに顔向けできますか?国民からは税金を借用して、自社の社員には早々にボーナスって、心苦しくありませんか?」
あまりにも自己中心的な再生劇に、空いた口が塞がりません。
再生には血税が使われたことを、少しは認識してもらいたいです。
(2011/3/30 12:37)