北アフリカの中心部に位置し、面積は日本の約4.6倍。
国土の大部分が砂漠で、人口600万人ながら世界屈指の産油国です。
首都はトリポリ。
イスラム教スンニ派が国民の大半を占めます。 1951年にイタリアから王国として独立。69年9月、カダフィ大尉(当時)率いる青年将校団が無血クーデターで権力を奪い、当時27歳のカダフィ氏が革命指導協議会の議長(大佐)となりました。
カダフィ大佐はその後40年以上、独裁体制を敷いています。
「大佐」といういうのは愛称であり、軍人階級ではないとのことがいわれています。 2003年に大量破壊兵器開発計画破棄などを突然表明し、国際協調路線に転じるまでは、強硬な反米国家でした。
カダフィ大佐は故レーガン米大統領から「中東の狂犬」と呼ばれ、88年の米パンナム機爆破事件など国際テロの黒幕とみられていました。
米政府は79〜06年、リビアをテロ支援国に指定し、国連安保理は制裁を科していました。