政府は4日、非正規社員が正社員になるのを促すため導入したジョブカードについて、学生用ジョブカードを新設することを決めました。
大学進学率が2009年に50%を突破したことを受けて、政府は学生の中小企業への就職をさらに促進させる必要があると判断したものです。
大学と中小企業の双方に活用を促し、低迷する就職率の改善につなげようとする考えです。
来春卒業の学生から導入を目指すものです。
ジョブカードは、フリーターなど非正規社員が働きながら正社員になるのを容易にすることを目的に08年度に導入され、職歴や職業訓練時の評価などを記載させている履歴書と職務遂行能力経歴書をあわせたようなものです。
新卒の採用選考書類としては、ジョブカードはこれまでほとんど使用されていませんでした。
政府は今後、大学や中小企業団体などから意見聴取し、学生用カードの書式を決めるそうです。
学歴や資格のほか、大学のキャリア教育受講状況や企業でのインターンシップなども記載させ、主に中小企業に利用してもらう方針です。
(2011/03/05 13:43)