反原発の政党が大躍進。
ドイツの地方州議会選挙で、与党が歴史的敗北を喫しました。
ドイツ南西部2州で27日、州議会選挙が行われ、環境政党の「90年連合・緑の党」が大躍進を遂げました。
福島第1原発事故で反原発の世論が高まる中での民意の表れと思えます。
バーデン・ビュルテンベルク州では、同党初の州首相が誕生する見通しです。
1953年から同州で政権を担ってきたメルケル首相の「与党・キリスト教民主同盟」にとっては歴史的敗北となりました。
メルケル政権は事故後、原発の稼働期間延長計画を凍結し、原発の点検に着手していましたが、今回の選挙結果を受け、原発政策の抜本的見直しを迫られるのは必至とみられています。
日本でも、統一選挙が近づいていますので、焦点になることは間違いないでしょう。
現在の電力供給の3割以上を担っている「原発」の今後が問われることになります。
(2011/03/28 10:36)