厚生年金基金について、厚生労働省は10日、財政が著しく悪化している18基金を新たに「指定基金」とし、指導に乗り出したと発表しました。
大半がAIJ投資顧問に年金資産を預け損失を広げていたものです。
指定基金は、これで過去最多の97基金となり、全国の厚生年金基金の約17%に達したものです。
指定は11月30日付で、積立金が3年連続で、厚生年金の一部を国から預かり運用している部分の給付に必要な金額の9割を下回るか、直近の1年で8割を下回った基金が対象となります。
指定は年1回で、厚労省のサイトに一覧が公表されることとなっています。
指定されると5カ年の財政改善計画を作り、掛け金の引き上げや給付の削減などで財政を立て直さなければならないものです。
年金資産が回復すると解除されますが、今回解除はなかったものです。
低金利のご時勢、資産状況が回復するとはとても考えにくいです。