財務省が本日発表した、2012年度上半期の国際収支速報によりますと、海外とのモノやサービスの取引などのお金のやり取りを合計した経常収支の黒字額は、前年同期比41.3%減の2兆7214億円でした。
上半期の黒字幅としては、過去最少となりました。
経常黒字が減ったのは、輸出から輸入を差し引いた貿易収支の赤字が大きく拡大したためです。
貿易赤字は、12年度上半期、半期ごとでは過去最大となる2兆6191億円に膨らんだものとなりました。
この貿易赤字を、外国証券や海外子会社などからの利子や配当のやりとりを示す「所得収支」の黒字が補っていることで、
経常収支としては黒字が続いていますが、貿易赤字が大きく膨らんだことで、12年度上半期の経常収支の黒字幅は前年同期に比べてほぼ半減したものとなりました。