47都道府県の人事委員会の「2012年公務員給与改定勧告・報告」が26日、出そろいました。
月給は、37道県が改定を見送り、期末・勤勉手当(ボーナス)も43都道府県が据え置いたものとなりました。
勧告通り実施されると、平均年収は12都府県で下がるものとなります。
月給の引き下げ勧告を行ったのは、8都府県でした。
うち減額幅が大きかったのは、鳥取1.78%(6036円)、大阪0.41%(1598円)、東京0.32%(1336円)となりした。
一方、引き上げ勧告は、島根1.15%(4252円)と滋賀0.09%(369円)の2県のみでした。
ボーナスの支給月数は、青森が0.1カ月分引き下げて年3.85カ月としたほか、岩手、岡山、高知で年0.05カ月分減額するよう勧告されました。
勧告通り改定された場合、40都道府県で、国家公務員と同じ年3.95カ月となります。
人事院は、国家公務員について50代後半層の昇給を、原則停止するよう政府に勧告しており、多くの地方自治体でも、高齢職員の給与が民間を上回る状態が続いており、改善に向け26道県が、人事院と同様の改正を求めているようです。
一定の年齢に達すると、給与が頭打ちとなることは民間企業では通例です。
官と民の温度差というのは、こういうところにもあるようです。