ハローワーク職員が、他人の職歴情報を外部に漏らしたとされる国家公務員法違反事件が発生しました。
愛知県警に逮捕された情報関連業者役員Aが、探偵会社側から職歴情報の調査を請け負った際、約2万円の手数料を得ていたことが2日、県警の調べでわかりました。
同じく逮捕された「ハローワーク横浜」非常勤職員Bの銀行口座には、給与以外の入金記録が複数あることも判明し、神奈川県警は金の流れの解明を急ぎ、贈収賄容疑での立件も含め、捜査を進める方針です。
捜査関係者によると、A容疑者は、探偵会社側から約3万円で調査依頼を受けていたそうで、B容疑者には、このうち数千円から1万円程度を支払い、職歴情報を提供するよう依頼し、差額の約2万円を手数料として自ら得ていたということです。
A容疑者は、複数の探偵会社と取引があり、職歴調査の依頼を受けると、B容疑者に電子メールで連絡し、特定の個人の職歴情報を入手するよう依頼していたものです。
ハローワークなどによると、B容疑者は、雇用保険の被保険者情報を端末で登録する業務を担当し、毎月20万円前後の給与を得ており、捜査では、B容疑者が自分名義の銀行口座を複数持っており、そのうちの少なくとも一つの口座で、給与とは別にまとまった金額が複数回入金されています。
職歴情報を提供した報酬として、探偵会社側からA容疑者が受け取った金の一部だった可能性が高いとみられています。
職業柄、いつもお世話になっている役所で、こんな事件が起きるなんて、ちょっと考えられません。
安心して預けた個人情報を、漏えいするなんて、裏切られた気がします。
厳罰に処して、管理者もそれなりの責任を取って戴かなければなりません。
今後の動向が気になる事件です。