今日の朝日新聞からです。
今春の新入社員への意識調査で、「今の会社に一生勤めようと思っている」と答えた割合が過去最高の60.1%に達したそうです。
長引く就職難や、経済の先行き不安を背景に、担当者は「厳しい就職活動をくぐり抜けた新入社員は、世相を敏感に感じとり、安定志向を強めている」としているそうです。
調査は「若者意識アンケート」で1990年から毎年実施しているもので、今年は3月下旬〜4月上旬に同本部が開いた新入社員研修の参加者を対象に、2089人から回答を得た結果です。
「一生勤める」は、昨年春の調査より5.7ポイント増え、最も低かった00年からは40ポイント近く増えたものとなりました。
「きっかけ、チャンスがあれば、転職してもよい」と答えたのは26.6%で過去最低となり、昨年より3.8ポイント減で、00年からは25ポイント近く減ったものとなりました。
04年までは「転職」が「一生勤める」を大幅に上回っていましたが、06年に逆転し、その差が開く傾向にあります。
社内の出世より、起業・独立を選ぶかどうか聞くと、「起業・独立」は過去最低の12.5%だったそうです。
終身雇用制は、日本が世界に誇れる人事制度です。
その昔、武士が殿様に仕える精神を、そのまま資本主義社会へと移行させたもので、感謝と奉仕の精神が礎となっています。
その終身雇用制度が、今見直されていることは素晴らしいことだと思いますが、ひとつ気にかかることは、仕事に関する欲をもって仕事して行くということです。
出世欲、起業欲、自立欲などの仕事欲は、社会人として必ず持ち合わせて下さい。
あなたがたの、その欲求がひとつづづ叶うことが、日本の将来を支えていきます。