スペイン国家統計局は27日、今年第1四半期の失業率が24.4%にのぼったと発表しました。
AFP通信によると、現在の統計方式となった1996年以降で、最悪の水準です。
前期は、22.9%でした。
第1四半期の失業者数は、564万人で、前期と比べ36万5900人増え、スペインの失業率はEUの中で最も高く、とくに25歳未満の若者世代では50%を超え、厳しい雇用状況が続いています。
また、同じEU内では、イタリアの2月の失業率が、1月より0.2ポイント悪化し、9.3%になったと発表しました。
失業率が月ごとの発表になった04年1月以降、最悪の数字だそうです。
スペイン同様イタリアでも15〜24歳の若年層の失業率が特に深刻で、0.9ポイント悪化して31.9%です。
イタリアでは、労働法によって正規雇用者が手厚く保護されていて、企業の業績不振を理由に解雇することが認められていません。
モンティ首相は「雇用を弾力化して、若者が働きやすい環境をつくる」として、労働市場の改革をめざしています。