日本語では「債務不履行」とも呼ばれ、債券の発行者が破綻等で利払いや元本の支払いを停止することや、企業融資やプロジェクト融資などの返済が滞ることをいいます。
これが起こると、利息が支払われなかったり、元本の回収ができなかったりするため、非常に深刻な事態になります。
特に巨額の資金調達を行った大型の案件については、銀行団などに対して、利払いの延期や債務の削減交渉などが行われて、事態の打開を図ることが多く、その場合には金融機関や投資家などに多額の損失が発生することもあります。
一般に債券については、投資家が直接保有するため、利払いや元本の返済の安全性について客観的に知る必要があり、格付けが一つの判断材料になります。
スタンダード&プアーズやムーディーズ、フィッチ・レーティングスなどの格付け会社が、債券の信用力や元利金の支払い能力の安全性などを総合的に分析してランク付けし、AAAやAa1などの符号で表示し、発行体の財務状況などの変化に合わせて随時見直されます。
このデフォルトは、会社(企業等)だけでなく、国家にも起こることがあり、実際に1998年ロシア、2001年にアルゼンチンなどで起こり、大きな金融危機となりました。
またこのデフォルトとは、金融以外にパソコン用語としても使われていて、この場合は「ソフトウェアやハードウェアの初期設定状態」のことを意味するものです。