残業代不払い123億円で、労働基準監督署が1386社指導。
厚生労働省は19日、賃金不払いのサービス残業に関する2010年度指導状況をまとめました。
労働基準監督署から労働基準法違反として是正を指導され、不払いの残業代を社員に合計100万円以上支払った企業は、前年度比13.5%増の1386社となりました。
支払総額は6.2%増の123億円でした。
企業数、支払総額ともに3年ぶりに増加へ転じており、厚労省は「リーマン・ショックの影響が薄らいで残業時間が増えたのが背景にある」とみています。
サービス残業は過労死の温床といわれ、違反企業は8年連続で1000社を超える高水準という結果となりました。