ニュートリノとは、電気的に中性(電荷ゼロ)で、重さ(質量)がほとんどゼロの粒子のことです。
この物質の凄いところは、そのほとんどが素通りするため、宇宙のはるか彼方の星や、太陽の中心部で発生した物のほとんど全てが、そのまま地球にやってきていて、1cm2あたり毎秒660億個というものすごい数のニュートリノがいつも私たちの体を通り抜けているのです。
ただし、まれに他の粒子と衝突することもあり、例えば水分子に衝突すると光を放出するので、その光を検出して、ニュートリノを確認するために日本のカミオカンデや南極の観測施設を設置しています。ニュートリノを観測する目的は、星の中心の核反応で発生するニュートリノをを観測して星などのメカニズムを探ることや宇宙の質量の大半を占めている見えない物質、ダークマター(暗黒物質)の探索のためです。