ウィキリークスは、匿名により政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイトの一です。
創始者はジュリアン・アサンジ氏。投稿者の匿名性を維持し、機密情報から投稿者が特定されないようにする努力がなされています。
2006年12月に準備が開始され、それから一年以内に120万を超える機密文書をデータベース化しています。ウィキリークスの運営には、MediaWikiに変更を加えたソフトウェアを用いているとのことです。
オーストラリア人のアサンジ氏は、元ハッカーでコンピューター・プログラマー。
2006年、「大衆のための初の情報機関」を掲げ、ウィキリークスを立ち上げました。
世界中の匿名の内部告発者から情報提供を受けており、サイト運営用のサーバーは、アサンジ氏によると情報保護法制の整ったスウェーデンやベルギーなどに置かれているそうです。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、編集に携わるフルタイムのボランティアは10人弱で、ほかに暗号化、プログラミング、ニュース記事編集などに精通した800〜1000人が協力体制にあるといいます。
ウィキリークスの名は2009年、多国籍海運企業トラフィギュラがコートジボワールで有毒廃棄物を不法投棄したことを示す内部資料を公表したことで、国際的に一躍有名になりました。
また最大のスクープは、今年4月に公表した、イラクのバグダッドで07年7月に米軍の攻撃ヘリコプターが記者や市民を銃撃する生々しい空撮映像です。この映像を漏えいしたとして、米陸軍上等兵が今月起訴されています。
米政府は、ウィキリークスの情報公開は国家の安全保障を脅かし人命を危険にさらす上、偏った見方をしている可能性もあると繰り返し批判しています。