日本の経済活動を総合的に表すGDP とはどういうものなのでしょうか?
■GDPとGNPの違い
GDP(Gross Domestic Product)=国内総生産
GNP(Gross National Product)=国民総生産
■GDPとは?
GDPは国内で新たに生産されたモノやサービスの付加価値の合計額のことをいいます。
Domestic(国内の)ですから、日本企業が海外で生産したモノやサービスは含みません。
あくまでも日本国内の生産活動を数字として表し、景気を測るものさしです。
一方GNPは"国民"総生産ですから、国内に限らず海外の日本企業の生産額も含みます。
以前は日本の景気を測る指標として、主としてGNPが用いられていましたが、現在は国内の景気をより正確に反映する指標としてGDP が重視されています。
■GDPの中味
GDPは、新たに生み出されたモノやサービスの付加価値の合計額ですから、商品の場合、その原材料費はGDPの計算には含まれません。
例えば、2万円の電化製品があるとすれば、その原材料がいくらであろうと、最終的にできた電化製品2万円がGDPとして計上されます。
なお、GDP は、国連が定めた一定のマニュアルであるSNA(System of NationalAccount)に従い、各種の既存統計を加工することにより推計されていますので、同一レベルでの国際比較が可能です。
■経済成長率とは?
GDPの伸び率を経済成長率と呼びます。
GDPが前年比や前四半期でどの程度、増えたか減ったかを%で表します。
去年のGDPが500兆円で、今年のGDPが550兆円であれば、経済成長率はプラス10%です。逆に今年が450兆円でしたらマイナス10%です。
高度成長期の日本の経済成長率は、毎年10%を超えましたがバブル期の6%台を最後に、近年は良くて数%、悪ければマイナス成長になっています。 現在、経済成長率が高い国は中国、インドなどです。