今年４月現在、生活保護を受けている人は、約２０２万です。

前月より９２１人減りましたが、２カ月連続で２００万人を突破しました。

この数字は１９５０年代はじめと同じ、高い水準となっています。

 

４月は例年だと、就職に伴い生活保護を受けなくなる人が減る傾向にありますが、今年は減り幅が少ないそうです。

世帯数では１４６万２１９７世帯で、前月より３６１４世帯増えたものでした。

内訳を見ると、高齢者世帯が４２．８％を占め、働ける現役世代を含む「その他世帯」が１６．７％。母子世帯が７．５％です。

「その他世帯」が最近とくに増え幅が大きいようです。

 

今後は、東日本大震災の影響も懸念されます。

というのは、被災者は避難所を出て仮設住宅に移り始めていますが、仮設住宅では食事などが提供されず、失業保険も秋以降には支給が打ち切られます。

厚労省は「阪神大震災の時も発生から半年後に受給者が増えた。被災者の受給者が秋以降増える可能性がある」として実態の把握を進めているそうです。

 

生活保護の受給者数は９５年度の８８万２２２９人を底に急増しています。

 

高齢化や長引く不況の影響により、失業者が増えたことで、増加傾向は進行しています。

過去最多の２０４万６６４６人を上回るのは、確実なようです。
（2011/8/2　12：55）