今月15日、ロシアに隕石が落下したことを受け、国内でも天体衝突への関心が高まっているようです。
衝撃波によって、けが人が出るほどの大きな隕石の落下は珍しいですが、国内でも過去に何度も隕石が落ちているそうです。
米航空宇宙局(NASA)によると、15日に落ちた隕石は直径17メートルもの大きな天体で、秒速18キロで大気圏に突入し、ロシア上空で爆発し、落下したものです。
日本での観測は 「日本スペースガード協会」 が運営する岡山県井原市美星町の観測所など世界約10カ所で、組織的に毎夜行われているそうです。
今回のロシアの隕石は、太陽方向から近づいたため、太陽の光に隠れ、事前に発見できなかったということです。
また、南極での隕石採集と研究で知られる 「国立極地研究所」 によると、世界では年間約4千個、日本国内でも2個程度、重さ約1キロ(ソフトボール大)の隕石が落ちているということです。
現在までに発見された隕石は、南極で約4万6千個、全世界で約6万個で、大気圏に入る前はその50~100倍もあった天体だと考えられています。
隕石の種類と、地球と衝突する角度により、摩擦を受ける程度が異なり、地表での大きさが変わってきますが、今回は隕石の中で一般的な種類(普通コンドライト)で、珍しいものではないようです。
大部分の隕石は、火星と木星の間にある小惑星帯から飛来してくるもので、成分によって、「石質隕石」「石鉄隕石」「鉄隕石」の3種に分類されます。
「隕石は地球をつくった原材料。46億年前の太陽系の姿を伝えてくれる貴重な資料」ということです。
これまであまり興味がなかったのですが、地球を作った原材料と思えば、なんだか近い存在のような気がしてきます。
宇宙からはるばる飛んできたと考えると、夢のある話ですね。
(2013/2/27 12:57)