「餃子の王将」 で長時間労働、労災認定から訴訟へ
「王将フードサービス」(京都市山科区)の従業員Aさん(休職中)が5日、長時間労働でうつ病になったとして、同社に休業損害や慰謝料など約2300万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こしました。
訴状によると、Aさんは2010年1月以降、正社員として京都府内の店舗で調理などを担当し、うつ病発症の直前6カ月の時間外労働は、1カ月あたり平均約135時間だったそうです。
さらに、会社では1日10時間を超えた分の労働時間は、賃金に反映されない仕組みで、サービス残業が常態化していたそうです。
Aさんは体調を崩し、11年4月以降は欠勤し、京都南労働基準監督署は昨年、長時間労働などとうつ病発症との因果関係を認め、労災認定したものです。
Aさんは「自分と同じ働き方をしている人は他にいる。会社に職場環境の改善をしてもらいたい」と訴えているそうです。
原告側の弁護士は、「全国の外食チェーン店で、社員や店長の恒常的な長時間労働を当然視する実態があり、看過できない」と指摘したものでした。
王将フードサービスは、訴状確認ができておらず、コメントを差し控えているとのことです。
サービス業は、とかく「長時間労働」とみられがちです。
でも中には、休み時間を増やすなどして労働時間労働を緩和する努力をしている社長さんもいます。
いろいろと工夫し、働きやすい職場をつくることでお客様へサービスが提供でき、会社の繁栄に繋がるのではないでしょうか。
今後の動向が見守られます。
(2013/02/05 17:04)