財務省が22日発表した9月の貿易統計速報によりますと、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5586億円の赤字となり、同月の赤字では過去最大を記録したものとなりました。
尖閣諸島をめぐる問題で日中関係が悪化し、中国国内で発生した反日デモや、不買運動の影響で対中輸出は14.1%減となったことが主な要因のようです。
輸出は前年同月比10.3%減の5兆3598億円。
対中輸出では、自動車が44.5%減と大幅に落ち込んだものとなりました。
また、EU向けは、債務危機の影響で21.1%減となりました。
輸入は、原発停止を受けて火力発電用燃料の液化天然ガス(LNG)や、原油の輸入が拡大したことを主因に、4.1%増の5兆9183億円となりました。
同時に発表した2012年度上半期の貿易収支は、3兆2190億円の赤字となり、赤字額は半期ベースで過去最大となり、輸出額が前年同期比2.0%減少したのに対し、輸入額が2.6%増加した結果となりました。
中国との摩擦、EUの財政不安とダブルパンチで、わが国もだいぶ疲弊しています。
全世界的に、明るい話題が少なく感じるのは、私だけではないと思います。
こういうときこそ、気分だけでも、明るく元気でいたいものです。
(2012/10/22 11:22)