東証1部に株式を再上場した、日本航空の株式の取引が19日、始まりました。
初値は、売り出し価格3790円を20円上回る、3810円です。
2年7カ月ぶりの再上場です。
公的支援を受けて収益力が大幅に高まっており、投資家からの引き合いも強いようです。
時価総額は約7千億円と見込まれ、企業再生支援機構が出資した3500億円は、追加の国民負担もなく回収される見込みです。
日本航空は、2010年1月に会社更生法の適用を申請し、2月に上場廃止となりました。
社員の削減や給料カット、不採算路線からの撤退などを進めたほか、法人税の減免などの公的支援を得て収益が大幅に改善し、12年3月期の純利益は、全日空の281億円を引き離す1866億円に達しました。
5月に上場したフェイスブックに次いで世界でも今年2番目の大型上場になるとみられています。
欧州債務問題などで売買の低迷が続いている東京市場への影響は大きいようです。
(2012/9/19 10:17)