被災地で雇用のミスマッチが顕著化しているようです。
東日本大震災で被害が集中した岩手南部から宮城北部の三陸沿岸で、仕事を求める中高年女性の数が震災前の2.5倍いることがわかりました。
男性も震災前の1.6倍に上るそうです。
11日で震災から1年半をむかえ被災地全体の求人は、改善はしていますが希望の仕事が見つからない人と、人不足に悩む企業のすれ違いが目立つようです。
朝日新聞が、福島も含めた被災3県と沿岸ハローワークの常用求職者数の今年7月の状況をまとめたものによりますと、被害が大きかった岩手の大船渡と宮城の気仙沼、石巻の3つのハローワークでは、45歳以上の女性3488人が職を求めており、ピークの昨年6月から半減したものの、震災前の昨年2月より2千人以上多い数となっています。
一方、45歳未満は、2363人と震災前の9割の水準に減っており、中高年齢の女性の雇用に関して特にミスマッチが生じています。
これまで近所の水産加工所で仕事をしていた女性などは、震災後の求職も同業を求めている傾向が強いようで、求人と求職がなかなか一致していない現状となっています。
(2012/9/7 12:51)