資産家が、タイタニック号を建造中です。
オーストラリアの資産家クライブ・パーマー氏は4月30日、100年前に沈没した豪華客船タイタニック号を模した「タイタニック2号」を建造すると発表しました。
すでに中国の国有造船会社に発注しており、2016年に英国からニューヨークへ初航海する計画だそうです。
船は全長270メートル、全高53メートルのタイタニック号と同規模で、840室の客室を備えるものです。
動力は、ディーゼルエンジンを用い、燃料が石炭だったタイタニック号と同様の4本の煙突を装飾として設置するそうです。
建造費は未発表ですが、パーマー氏は「まったく同じ豪華さに加え、21世紀の航海・安全技術を持つ船になる」と話しているそうです。
パーマー氏は、建造に合わせて海運会社を設立し、タイタニック号を所有していた「ホワイト・スター・ライン社」にちなみ、「ブルー・スター・ライン社」と命名しているそうです。
世紀の大事故であったタイタニック号の沈没事件。
再びタイタニックの名をつけた豪華客船の出現に、当時の乗客遺族の方の気持ちは、複雑ではないでしょうか。
日本人の感覚では、悲運を辿った名前を、再び使うことはありえないことです。
話題性や豪華さより、とにかく安全性を重視した船であってほしいものです。
(2012/7/30 10:49)