昨年度に、強制調査で摘発した脱税事件が、189件だったことが分かりました。
このうち検察庁に告発した悪質なケースは117件で、1998年度以来13年ぶりに7割を切ったものとなりました。
国税庁は「経済状況の悪化に伴い、大規模な脱税が減った」としています。
摘発数は、前年度の216件から27件減り、加算税を含む脱税額の総額は、前年度より約56億円少ない約192億円でした。
脱税額が5億円以上の事件も、半減の3件でした。
業種別では、3年連続最多の不動産業に代わって建設業が9件で最も多く、次いで商品・株式取引業7件、人材派遣業7件でした。
関東信越国税局の査察では、民家の土蔵の床下に隠された衣装ケースなどに、現金3億円と金ののべ板50本(1億3千万円相当)を発見し、大阪国税局管内では、銀行の貸金庫に現金6千万円が隠された例もあったとのことです。
(2012/7/6 23:18)