企業で実際の仕事を体験する「インターンシップ(就業体験)」を、7割以上の大学が単位認定していることが、読売新聞の「大学の実力」調査でわかりました。
ボランティア活動や、海外留学を単位として認める大学も多く、学生に多様な経験の場を提供しようと腐心する現状が明らかになりました。
調査によると、就業体験を単位認定している大学は476校で全体の74%にあたります。
最も高いのは国立大学の90%で、ついで私立大学の75%が続き、公立大学では55%となっています。
大学の規模が大きいほど積極的で、学生数5000人超の大学では、95%が導入しているそうです。
海外留学は73%、ボランティアは41%が単位認定されているようです。
これに対して、インターンシップで単位を取った学生は、全体の2%の4万5085人、ボランティアも9439人にとどまりました。
昨年4月に、就業力育成が義務化されたことや、東日本大震災の被災地支援を背景に、各大学は就業体験やボランティアを奨励していますが、学生には浸透していないようです。
(2012/7/4 15:46)