米調査機関ピュー・リサーチ・センターは19日、アジア系米国人が急速に増えており、人種別で収入、学歴が最も高いグループになったとの調査報告を発表しました。「低賃金の単純労働者」といったかつてのイメージとは様変わりし、同じ出身国同士で固まって暮らす傾向も薄れつつあるとのことです。
「アジア系の台頭」と題する報告によると、アジア系米国人は2011年現在1820万人(全人口の5.8%)で、1980年から4倍増となったそうです。
うち中国系が約400万人。フィリピン、インド、ベトナム、韓国系と続き、日系住民は130万人となっております。
新たな移住者に占める割合は、既にヒスパニック系を超えているそうです。
アジア系の平均世帯収入は、米国全体の4万9800ドルを大きく上回る6万6000ドルで、ヒスパニックを除く白人より高いもので、学士以上の学歴保持者は米国人全体の28%に対して49%と高い割合となっています。
近年の移住者では、61%が学士以上の学歴保持者だそうです。
高学歴、高収入のアジア系ばかりが目立ち出すと、一時期のユダヤ人排斥みたく嫌われものになってしまいますので、そこはひとつ、よくよく考えて行動しないと、自分の利益ばかり追っていては、愚かな歴史を繰り返すことになりかねません。
(2012/06/20 15:52)
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