「富山湾の神秘」と呼ばれるホタルイカに、脂肪肝を改善する効果があることを、富山短大食物栄養学科の竹内弘幸准教授らの研究グループが、動物実験で初めて実証したそうです。
ホタルイカには、コレステロール値を下げる作用のあるタウリンが多く含まれていることが、これまでにわかっています。
竹内准教授らは、富山県特産のホタルイカにも同様の作用があるとみて、昨年4月に研究を始めたそうです。
実験では、ラット21匹を7匹ずつ3グループに分け、それぞれに、通常の餌、ホタルイカの凍結乾燥粉末を5%混ぜた餌、スルメイカの同様の粉末を5%混ぜた餌を、2週間与え続けた後血液と肝臓を調べたそうです。
その結果、ホタルイカを与えたグループは、通常の餌を与えた場合に比べ、肝臓の中性脂肪量が平均で3割減少したそうです。
一方、スルメイカの場合は1割減にとどまりました。
血中コレステロール濃度も、スルメイカでは1割減だったが、ホタルイカでは2割減ったそうです。
ホタルイカを与えたラットの肝臓の遺伝子を解析したところ、脂肪合成に関係する遺伝子の働きが抑えられていることもわかったようです。
酒の肴には、ホタルイカがおススメですね。
(2012/4/2 21:16)