パート社員など非正規雇用労働者への厚生年金や健康保険の適用拡大に関し、政府・民主党は13日、
対象者を当面「従業員数501人以上の企業で勤続1年以上、週20時間以上働き、年収94万円(月収約7万8000円)以上の人」(約45万人)とすることを決めました。
16年度の導入を目指すものです。
非正規労働者の処遇改善を意図した税と社会保障一体改革案の目玉の一つで、今国会に提出する関連法案には3年以内にさらに対象者を広げる方針を明記するようです。
ただ、厚生労働省が当初検討した、まず100万人を対象とする案からは半減したものとなりました。
現状では、厚生年金への加入要件は 「週の労働時間が30時間程度以上」 ですが、政府はこれを「20時間以上」に引き下げる方針で、最終的には約370万人の新規加入を目指しているものです。
しかし反発は強く、これまでは 「従業員数1001人以上の企業に勤める年収80万円以上」 の約50万人に絞った案を示していました。
まだまだ、議論する余地はありそうです。
(2012/3/14 6:25)