iPhone 4S発売で、アップルストアが混乱。 警察出動、販売停止へ
アップルの新製品発売に、徹夜組のファンや転売業者が大行列を作るのはもはや世界中で見られる現象となりつつありますが、巨大市場の中国はやはりスケールが違いました。
中国に5つある直営店のうちひとつ三里屯のアップルストアでは、前日から集まった購入希望者が1000人規模に達し、不測の事態が予測されたため、アップルは「顧客と従業員の保護」を理由に開店を見合わせ、現地警察が介入して群衆の整理にあたったとのことです。
とはいえ、寒い中に前日から並んだ人たちは、すんなり納得するわけもなく、店舗前は怒号が飛び交いタマゴが投げつけられ警官隊が収拾にあたるという、モノを売る場合ではない騒ぎとなりました。
ここまでの状況になった理由は、 iPhone 4Sの人気や「熱狂的なファン」の側面もあるものの、やはり供給を大きく上回る需要から、転売目的の業者に雇われて並んだ人々が多かったこで、出稼ぎ労働者にとっては購入が成功しなければもらえるはずの報酬も貰えないという背景があります。
急速に経済が発展したことと、国民の資本主義への予備知識の乖離が大きすぎるため、節操無くモノに飛びつく傾向に、国を挙げて教育すべきなのではないでしょうか。
新製品やヒット商品発売のたびに、暴徒暴動がおきるなんて、おかしいことだと、気づいてもらいたいものです。
(2012/1/14 13:29)