2012年度の実質成長率は、2.0%程度に。
政府は16日、2012年度の経済見通しについて物価変動の影響を除いた実質成長率を2.0%程度とする方向で調整に入りました。
11年度第3次補正予算に盛り込まれた東日本大震災関連の復興事業などの執行が本格化するため、2%台に乗ると見込まれていますが、今年夏に内閣府が示した12年度改定見通しの2.9%からは大幅な下方修正となる見通しです。
12年度の名目成長率は、1%台半ばから2%までの間で調整が続いていて、12年度も実質成長率が名目成長率を上回る「名実逆転」の状況が続き、政府が最重要課題に位置付ける「デフレ脱却」は達成できない公算が大きいようです。
ただ、消費者物価は若干のプラスとなる見通しです。
(2011/12/17 11:52)