後見人による着服事件が18億3千万円にものぼりました。
認知症などで判断力が衰えた高齢者らの財産を守る「成年後見制度」をめぐり、後見人などを務めた親族が着服した額が、昨年度の10カ月間で、少なくとも総額18億3千万円にのぼることが、最高裁が実施した調査で分かりました。
不正行為によって、後見人らが解任されるケースも増えているとのことです。
最高裁によると、全国の家庭裁判所で、昨年6月~今年3月に調べた結果、計182件の着服が判明しました。
不正行為により家裁が後見人らを解任した件数も2001年の51件から、昨年の286件へと急増しているそうです。
今月12日には、成年後見人に指定されながら実母の財産4400万円を着服したとして、不動産業の男が東京地検に逮捕されました。
不正は親族間にとどまりません。
後見人として管理していた高齢男性の預貯金1510万円を着服したとして、愛知県の弁護士が先月、執行猶予付きの有罪判決を受けています。
弁護士が着服するご時世に、いったい誰に後見人財産の管理を相談すればいいのでしょう。
「人を見れば、○○と思え」という考えは、あまりしたくありませんよね。
(2011/10/22 18:12)