冬の人気者が、今年は高値です。
フライや鍋料理でおなじみの「かき」の取引が、今月から東京都中央区の築地市場でスタートしました。
今年は東日本大震災の津波被害で三陸産の入荷がほとんどなく、昨年に比べて高値となっているそうです。
同市場のかき取引は、殻から外したむき身が主力で、例年、10月初めは岩手や宮城産が多く、今年は大津波で養殖中のいかだの大半が流されたため、国産は広島や三重産が中心だそうです。
7日の卸値は1粒15グラムほどの小ぶりのむきかきが1キロ当たり1300~2000円ほどで、昨年の同じ時期に比べておよそ3割高となっています。
今年は、国産の品薄により昨年ほとんど入荷がなかった韓国産が大量にお目見えしているそうですが、「消費者の国産志向を反映して売れ行きは良くない」とのことです。
小売りでの人気もいまひとつで、「10月に入って国産も含めたかきの売り上げは昨年の半分くらい」と嘆く大手スーパーのバイヤーもいるそうです。
11月には、広島や岡山産などの生産が本格化してきます。
また宮城産の出荷も再開される見通しとなっており、市場への入荷は増えて値段はやや安くなるとみられていますので、この時期まで待ったほうがより美味しく食べれそうです。
お鍋の時期までには、手ごろな値段になって欲しいですね。
(2011/10/08 10:08)