保険料負担が年8.4万円減ります。

厚生労働省は21日、パートなど非正規労働者に厚生年金の適用範囲を拡大した場合、給付と負担がどうなるかの試算を、社会保障審議会の特別部会に提示しました。

月収10万円の46歳女性が、国民年金から厚生年金に移ると、本人が単身者あるいは自営業者の妻などの場合の保険料負担は、年8万4000円(月額7000円)減るとしました。


厚生年金は、現役時代に報酬に応じた保険料も納め、その分が老後の基礎年金に上乗せ支給されるため、1年間の加入で老後の年金額は月額500円増えるそうです。

平均余命から換算すると、生涯給付は17万3000円増加し、加入期間が長くなるに従い受給額も多くなるとしています。

試算は、政府・与党の社会保障と税の一体改革案を受け、パートらへの厚生年金の加入要件となる所定労働時間を、現行の「週30時間以上」から「週20時間以上」に緩和する前提で実施したものです。

この「週20時間以上」が加入要件として決定すれば、事業所は多大な保険料負担を強いられることとなります。

被保険者自身にはメリットが大きいですが、会社にとってはデメリットが増え、正規雇用者がますます減ることとなり兼ねません。

十分検討して施行しないと、日本経済は復興どころか減退へ向かうこととなり兼ねません。

(2011/09/22 9:59)

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