始業・終業時間を早めるサマータイム制を、秋以降もつづける企業が出ています。
仕事の効率が上がり、退社後の時間を有意義に使えるなどの効果があることと、コスト削減にも大きく寄与しており、経営側はサマータイム制の継続の姿勢を見せています。
5月から始業・終業時間を通常より1時間早める夏時間を導入したユニ・チャームは、終了日を9月30日から来年3月30日に延ばしました。
「仕事の密度が高まり、残業が減る効果があった」との広報担当者の意見です。
働き方の改善につながったとして、冬も夏時間に取り組むことになったものです。
伊藤園は1時間早める夏時間を9月30日まで実施しますが、10月1日以降も、戻すのは30分だけで、従来より30分早い態勢を続けることとしました。
「帰宅後に家族とすごす時間が増えた」と社員に好評だったためだそうです。
大丸松坂屋百貨店の親会社Jフロントリテイリングの場合、東京・八重洲の本社での勤務時間を夏時間の午前9時~午後5時20分に固定しました。
夏時間にする直前の5月末までの終業時間は午後6時15分まででした。
「早めに仕事を終えて、勉強の時間に使って欲しい」という経営側の考えだそうです。
労働時間短縮が課題であった日本企業にあって、今年の夏のサマータイム制導入がひとつの転換期となり、今後、充実した社会生活が送れる企業ばかりの日本になればいいですね。
(2011/9/13 11:15)