長時間労働で、心臓病リスク上昇
「仕事は早く終わらせ、家には持ち帰りたくない。」
なかなかそうはいかないのが現実です。
長時間労働が心筋梗塞などの心臓病のリスクにおよぼす影響を調べた論文が、内科学アナルズに4月掲載されました。
ロンドンのホワイトカラーの男女7,095人を対象に、1日の労働時間によって7~8時間、9時間、10時間、11時間以上の4グループに分けて調べたものです。
その結果、心臓病をおこすリスクは、7~8時間のグループと比べて、9時間で0.90倍、10時間で1.45倍、11時間以上で1.67倍という結果が出ました。
つまり、一日の労働時間が7~8時間のグループに比べて、11時間以上のグループでは、心筋梗塞などの心臓病の発症リスクが、5割以上増すという結果でした。
一日11時間以上の長時間労働が、心臓に良くない可能性を示した点で、重要な結果が出たもので、職場であれ、自宅であれ、長い時間仕事にかかりきりになることに対して、警告を発したデータと言えるでしょう。
(2011/8/6 9:49)