首都圏の鉄道会社が夏に向けて節電策を次々と打ち出しています。
JR山の手線の午前8時すぎ、冷房の設定は例年より2度高い27度で、通勤客で混み合う中、車内の窓は開けられた状態です。
ドアは熱気で白く曇っており、半袖のサラリーマン風の男性が何度も汗をぬぐう姿が、そこかしこにみられます。
蛍光灯も1両あたり4本抜いてあり、車内には薄暗い状態です。
JR東日本は7月からの電力使用制限令を前に、節電策に乗り出しました。
一部の自動券売機を停止したり、案内板を消灯したり、運転本数を削減したりしています。
もともと山手線など一部の首都圏路線は、JR東日本が自前の火力・水力発電所でつくった電力で運転しており、制限の対象外です。
一方、電力を東電に頼る地下鉄や大手私鉄は、電力使用量がピークを迎える午後に大幅な節電が求められます。
国土交通省は「節電が利用者の不便につながらないように」と、駅ごとに最低1カ所はホームのエスカレーターやエレベーターを動かすよう各社に求めています。
東京メトロはエレベーターは止めないが、エスカレーターは「夏に全駅で動かすのは難しい」そうです。
西武鉄道は「気分が悪くならないように」と冷房を例年と同じ26度に設定し、代わりに日中の運転本数を約2割減らすこととしています。
エスカレーターも、一部のターミナル駅を除いて正午から午後3時まで止めるそうです。
同社は「エレベーターは動かし、困っている乗客は駅員が手伝い、最低限のバリアフリーは守る」としています。
東急電鉄は東横、田園都市線で始発を午前4時台に繰り上げ、6~7時台に増発して時差通勤を促すことするそうです。
今年の夏は、各社それぞれお客様の利用に合わせて、節電を実施します。
あまり悲観的にならずに、このさいですから「節電」を楽しんでみましょう。
大変汗っかきな私は、夏場はエアコンが必需品です。
が、ここはひとつ「昭和の夏」にもどって、うちわや扇風機をうまく使い、夕方は打ち水をして「自分なりの節電」で協力しようかと思っています。
早起きして「サマータイム制」導入も考えましたが、長続きしないと皆様にご迷惑をかけることになりますので、まずは出来ることからやっていきます。
皆さんも「昭和の夏」作戦はいかがですか?
(2011/7/1 11:06)