日本企業の今期経常益は、3%減との予測が出されました。
下期に復興需要で挽回する見込みです。
時事通信社が27日集計したところ、上場企業の2012年3月期の業績は、東日本大震災の影響で上半期は減益となるものの、下期は震災の復興需要と海外での販売増が収益に寄与して大きく改善する見通しです。
この結果、通年の経常利益は前期比3.0%減とわずかな減少にとどまると予想されました。
集計は東証1部上場の3月期企業1168社(金融を除く)のうち、同日までに予想開示した企業1006社が対象です。
日本の会計基準以外を使用している場合は、経常利益の代わりに税引き前利益で計算したものです。
通期を半期ごとに分けると、9月中間の経常利益は前年同期比31.6%減。
一方、10月~12年3月の下半期は25.3%の増益となる見通しです。
震災の影響による生産落ち込みを下半期に取り返す計画の企業が多いものと見られています。
日本の産業界を支えているのは、中小企業です。
すべての企業規模で増益となることを、切に望みます。
(2011/06/27 18:18)