メガバンク3行の2011年3月期連結決算は、純利益が計約1兆5千億円となり、2期連続の大幅黒字になりました。
これは国債売買などで大きく儲けたもので、本業の融資は低迷したままとの中身だそうです。
今後は、東日本大震災からの復旧・復興を目指す日本経済に必要なお金を流していけるかが課題となります。
3行の決算は純利益計1兆4720億円で、リーマン・ショック前の08年3月期の計1兆4093億円を超えたものとなりました。
上半期の「国債バブル」で国債が値上がりし、これを売ってもうけた「貯金」ができたものです。
景気が安定し、不良債権処理の損失が大幅に減ったのも大きな起因要素として挙げられます。
東日本大震災関連の損失は約2千億円とみられていますが、保有している東京電力株の株価急落による損失が主で経営を揺るがすほどの規模ではなかったものです。
12年3月期決算の純利益も、3行は11年3月期並みの計約1兆4600億円を見込んでいrますので、景気が「秋以降回復する」という大方の予想通りになれば、各行とも大幅な利益を維持する可能性が高いと見られます。
国の一大事なので、自分たちばかり大きく儲けず、その儲けの一部でも復興支援に当てて頂きたと思います。
傾いたら国から支援が入り、元気な時は全部丸儲けでは、国民は許しませんよ。
(2011/5/17 9:58)