3年連続で「会社の将来性が不安」がトップでした。
16,914人の転職希望者による回答が、株式会社インテリジェンスにより3月上旬に発表されました。
転職理由として「会社の将来性が不安」が3年連続で最多となりましたが、業種によって転職理由に特徴があるようです。
転職理由のトップ10は、(1)会社の将来性が不安(12.8%)、(2)他にやりたい仕事がある(11.4%)、(3)給与に不満がある(8.0%)、(4)専門知識・技術を習得したい(5.9%)、(5)残業が多い・休日が少ない(5.0%)、(6)倒産・リストラ・契約期間満了(4.7%)、(7)業界の先行きが不安(4.2%)、(8)幅広い経験・知識を積みたい(4.1%)、(9)市場価値を上げたい(2.9%)、(10)U・Iターンしたい(2.6%)
となっています。
トップは3年連続で「会社の将来性が不安」でしたが、前回調査に比べ1.9ポイント減少していて、「他にやりたい仕事がある」「給与に不満がある」「残業が多い・休日が少ない」「業界の先行きが不安」と回答した人の割合は増えている結果となりました。
業種別に見てみると、IT・通信・インターネット関連では、「専門知識・技術を習得したい」が、全体の平均値を2.6ポイント上回る8.5%でした。
また、「幅広い経験を積みたい」や「市場価値を上げたい」なども高い割合の回答率です。
つまり、他の業種に比べて、スキルアップを志向する社員の方が多いようです。
また、メーカー関連では、「U・Iターンしたい」が他業種に比べ多くありました。
これは、「都心から離れた工場勤務の人が多いためではないか」と分析されています。
そして、メディカル関連では、「業界の先行きが不安」、金融関連では「顧客のためになる仕事がしたい」、メディア関連では「残業が多い・休日が少ない」と回答した割合が他業種に比べて多く見受けられました。
ひところ、日本では、人間関係を理由に転職を考える風潮が主流でした。
今は、トップテンにも入らないということは、良好な人間関係が保たれていていると解釈していいのでしょうか・・・
それとも希薄に慣れ過ぎて、何も感じなくなってきたのでしょうか・・・
(2011/5/11 10:41)