大手百貨店、高島屋の話です。
25%の節電作戦は「室温変えず、休業もなし」
高島屋は今夏、LED照明の前倒し導入などによって東京電力管内の店舗でピーク時電力の25%削減を目指す方針を固めました。
営業時間短縮や空調設定温度の引き上げをせずに、15%が有力とされる政府の節電目標を達成できる見込みです。
高島屋は、東京電力管内の店舗にあるハロゲン灯約3万5千個をすべてLED照明に置き換えることと、照明の間引き消灯と合わせ16%の節電ができると試算しています。
さらに昇降機の一部停止などで4%を節電するほか、コピー機やファクスなどの事務機器をすべて複合機にして台数を半減するなどの施策も進めるものです。
店舗照明のLED化は2014年度までに全国の店舗で順次実施する方針でしたが、これを前倒しにしたものです。
投資額は約4億円で、商品を照らす小型のランプは、子会社の高島屋スペースクリエイツが従来のハロゲン灯と同じ大きさで、光の色合いも同様となる新製品を開発したものです。
定休日は設けず、空調の温度設定も昨年と同様に据え置く方針です。
今年の夏は、各社とも節電に工夫されることと思います。
すべての照明をLED化することは、企業に余力がないと物理的に不可能なので、今こそ知恵を出し合って、節電の夏を乗り切りましょう。
(2011/5/7 17:41)