2010年度の国民年金納付率が初めて60%を割り込みそうです。
厚生労働省は28日、2010年4月~11年1月分の国民年金の保険料納付率が、前年同期比0.8ポイント減の58.2%だったと発表しました。
10年度の納付率はこれまで全ての月で前年度を下回っており、最終的には、過去最低を記録した09年度の60.0%を下回る公算が大きいとの見込みです。
6割を割り込めば、現行の年金制度が始まった1986年度以来初めてとなります。
納付率の低下は、不況で企業を解雇され、国民年金に加入したものの保険料が払えないケースが増えていることや、年金制度への不信感による拒否などが原因とみられます。
都道府県別では、納付率が最も高いのは新潟県で69.7%、最低は沖縄県で36.2%となっています。
(2011/04/28 20:28)