「おもてなしと心配り」で、九州新幹線「さくら」の試乗が行われました。
博多~新八代間の開通で1時間19分に短縮した博多~鹿児島中央間を走る九州新幹線では、報道陣向け試乗会が24日、実施されました。
「日本的なおもてなしと心配りをちりばめた」とJR九州は自信満々のようです。
外観は陶磁器の青磁を思わせる白藍色の車体で、内装は木目調の和のテイストあふれるものです。
「濃菜種色」の座席やテーブルなどに木を用いた同系色の内装は、落ち着いたホテルのロビーさながらです。
また、パウダールームが設置してあり、鏡に集中しやすい女性を気遣うよう両脇にクッションが備え付けられ、揺れによる衝撃をカバーしてくれ、女性には優しい気配りが見られます。
グリーン車は、腰を沈めると、ゆとりのあるほどよい硬さでレッグレストや枕もついたシートは、眠りに落ちそうなほど快適だそうです。座席の肩辺りには、読書灯がさりげなく備え付けられていて、旅の楽しみを倍増してくれます。
従前のルートとは逆に、7割が外を走る新八代~博多間は景色を堪能できそうです。
「さくら」といえば、寝台特急を思い出すのは同年代の人ばかりではないでょう。
九州の田舎町から寝台特急に乗って、はじめて上京して20数年。
気がついたら、生まれ故郷より在京期間が長くなっていました。
ふるさとの心は永遠に忘れたくないです。
わたしにとって「さくら」とは、永遠に寝台特急のままです。
(2011/02/24 18:53)