居酒屋の倒産が増えています。
2010年の居酒屋の倒産件数が、前年比4.1%増の201件と、調査開始の2000年以来、最多を記録したことが帝国データバンクによる集計で分かりました。(負債額1000万円以上)
長引くデフレの影響で消費者の低価格志向が強まり、居酒屋業界には寒風が吹き荒れて負債いるようです。
帝国データバンクによると、居酒屋の倒産は、飲酒運転を防止するため酒類の提供者らに対する罰則が道交法に新設された07年から目立って増え始めたとのことです。
特に「圧倒的に小規模業者の倒産が多い」ということで、大手チェーンが均一で低価格の路線を相次いで打ち出すなど、業界内では競争の激化が個人経営の居酒屋を倒産へ追いやっているようです。
思い返せば私も、去年は外で飲まず、家の中で飲んでいたような記憶が強くあります。
肴の好みが「こってり」から「あっさり」に変わってきて、家で調理したほうが好きなものを、好きなだけ食べられるということもあったようです。
個人の居酒屋にはその店独特の空気があり、気に入れば「常連さん」となり、融通がきくという楽しみ方があります。
こうしたカウンター越しの、人と人とのコミュニケーションが無くなっていくのはさびしいものです。
都知事に立候補した居酒屋の会長さん、東京をもっと人情味のある街にする居酒屋をつくってから選挙に出てきてもいいんじゃないですか。
(2011/02/18 10:23)