どん兵衛の名前をめぐっての訴訟です。
中国、東海地方などで店舗展開するうどんチェーン「どん兵衛」(山口県萩市)に対し、カップうどん「日清のどん兵衛」を販売する日清食品(大阪市)が、名称の使用差し止めと約1億1000万円の損害賠償を求めた訴訟が大阪地裁であり、22日、うどんチェーン側が社名を変更することなどを条件に和解しました。
訴状によると、「日清のどん兵衛」は1976年に販売開始、一方、うどんチェーンは、約20年前から社名と店名に「どん兵衛」の名を使い、現在は約20店舗を営業しています。
日清側が、「ブランドイメージのただ乗りだ」として、7月に提訴していたものです。
うどんチェーン側は「悪意はなかったが、迷惑をかけたのは事実」とし、店名を「安兵衛」か「萩之家」に変えるということで決着しました。
中小零細企業には、大企業と同じ名前や称号を用いたものが多くあります。
今回の「どん兵衛」騒動は、うどんチェーン側がお土産で「どん兵衛」と称した自店商品を販売したりしていたことが、悪質と見られ、訴訟に至ったものです。
名称称号は、会社や商品の顔となるものですので、細心の配慮が必要です。
(2010/11/22 20:05)