東京の水産会社、江嶋屋さんのお話です。
この会社は、築地市場など中央卸売市場を通さず漁港から直接魚を買い付け、自身が経営する東京の居酒屋をはじめ全国約500店に魚介類を供給する水産会社です。
同社の昨年の水産物売り上げはおよそ5億円、北海道から沖縄までの仕入れ可能な約50カ所の漁港のうち、その日の漁獲状況に応じて産地の仲卸などから調達しています。
取引量は順調に増えており、多い日で5トンもの魚を仕入れているそうです。
各地の産地とつながりがあるため、「ある地域で水揚げがなくても、他の地域で仕入れることができ、品ぞろえも豊富」(江嶋社長)とコメントしています。
扱う魚はほとんどが国産の天然魚で、「日本の漁師にがんばってもらいたいから」と話しているそうです。
仕入れや、売り方の特徴は、有名産地やサイズにこだわらないことだそうで、例えば、キンキは北海道産が有名、富山湾の寒ブリも人気だが、「福島産のキンキだってうまいし、時期によっては九州まで南下したブリも脂が乗っている」とのことです。
イサキなどは、人気サイズよりやや小ぶりな物も積極的に仕入れる一方、ニギスやメヒカリ、ハダカイワシなど比較的マイナーな魚は、うまく調理して直営の居酒屋でメニュー化しているとのことです。
うまい魚(肴?)をつまみに、是非一度行ってみたいお店です。
(201011/1 13:41)