会社更生法の下で経営再建中の日本航空に対し、主な取引銀行4行が今年度末までに3千億円規模の新たな融資に応じる方針を固めました。
11月にも日本航空、スポンサーの企業再生支援機構と基本合意する見込みです。
日本航空はこの融資で過去の借金を一括返済でき、更生法での再建手続きを今年度末に前倒しで終了する見通しです。
裁判所の管理を離れて自立した再建に移り、2012年末をめどに株式を再上場する方向です。
新規融資に応じる4行は、みずほコーポレート、三菱東京UFJ、三井住友の3メガバンクと日本政策投資銀行です。
日本航空は、今年3月末時点で過去の借金などで9592億円の債務超過になっていて、8月末に東京地裁に出した更生計画案では、機構の出資のほか、4行などが5200億円の債権放棄(借金の棒引き)に応じるものです。
その後に残った借金など3600億円は7年かけて返済するなどして、更生手続きを終える予定でした。
ただ、計画案では更生手続き終了までに時間がかかるため、日本航空と機構は、4行などに更生債権を一括返済するために計3200億円の新規融資を要請し、航空機売却で得たお金などを加えて更生債権を返済して更生手続きを終え、「普通の会社」に戻ることを目指していたものでした。
国じゅうが、絶えず融資、支援してくれるうらやましい企業ですね。
(2010/10/19 8:17)