2009年度は年金決算、黒字に転換
株価上昇で運用益アップしたものです。
厚生労働省は10日、2009年度の公的年金の収支決算を公表しました。
時価ベースで、サラリーマンが加入する厚生年金は7兆8474億円、自営業者らの国民年金は3042億円の黒字となり、ともに前年度の赤字から黒字に転換しました。
前年度は、厚生年金が10兆1795億円、国民年金が1兆1216億円の赤字でした。
今年度になり国内外の株価が上昇し、年金積立金の運用益が増したことが、黒字転換の要因の一つです。
ただ、今年度決算を簿価ベースで見ると、厚生年金は7734億円、国民年金は2251億円の赤字となっていますので安心はできません。
決算終了後の積立金残高は、厚生年金が119兆5052億円、国民年金は7兆4822億円となっております。
できれば、この積立金を用いずに毎年黒字運用してほしいものです。
(2010/8/16 11:45)