「思いやり予算」ってご存知ですか?
在日米軍駐留経費の日本側負担の通称です。
1978年度予算で金丸信防衛庁長官が在日米軍に「思いやりある配慮をする」として導入し、基地従業員の労務費など62億円を計上したものです。
当時、日本の景気は上昇傾向にあり、負担分もそんなに問題視されなかったのでしょう。
その後思いやり予算の規模は拡大し、99年度にはピークとなる2756億円に達しました。
最近は財政難でやや減少しており、2010年度は1881億円となっております。
導入当初は60年締結の日米地位協定に基づく負担だけだったのですが、87年度以降は特別協定を結んで負担が上乗せされ、対象範囲は光熱水費や訓練移転費などに広がりました。
これまでの支出累計は5兆円を超えるものです。
本当に思いやりの気持ちで日本が負担しているのなら、今はとても負担できる財政状態ではないのではないでしょうか?
国家レベルではなく、最小集団である家庭を考えてみれば歴然とします。
家計が苦しく節約ばかりしているのに、思いやりで大金を払うことなど出来ません。
以前流行った言葉で「NO!といえる日本人」が懐かしく思い出されます。
(2010/8/3 12:06)