「スーパーマーケットの常識」は、「コンビニエンスストアの非常識」でした。
日本フランチャイズチェーン協会は7日、コンビニエンスストアなどのチェーン本部と加盟店の関係のあり方を議論してきた研究会の最終報告を公表しましたた。
報告では、コンビニ加盟店が売れ残りの弁当類を値引きする「見切り販売」について、「制限できないことを共通認識とする」と明記しました。
これによって、コンビニエンスストアでも経営者判断で、スーパーマーケット同様値引きの惣菜等が店頭に並ぶことになります。
フランチャイズチェーン協会の土方清会長は、同日の記者会見で「価格決定権は、加盟店にある」と指摘し、「各チェーン本部は、この報告に基づいた対応が必要」との認識を示した模様です。
コンビニエンスストア経営者から見れば、賞味期限ぎりぎりの惣菜は安くても売ってでも原価を確保したいだろうし、消費者側からみれば、安く買えるものに関してはありがたい限りです。
これまでこの業界では「見切り販売」はタブー視されてきました。
おそらく24時間営業のコンビニエンスストアが値引き販売をすれば、利益が確保できないからでしょう。
24時間営業、値引き販売OKの店舗が多数出現すれば、とても便利だと思いますが、店舗間の競争激化は避けられなくなることでしょう。
これによるデフレ加速がさらに進まなければいいですが・・・
(2010/6/8 10:01)