帝国データバンクが3日発表した雇用に関する企業意識調査によると、2010年度の企業の正社員採用(中途含む)について「予定はない」と回答した企業の割合は前年度を1.6ポイント上回る47.5%に達したそうです。
経営環境は依然厳しく、採用意欲の冷え込みが続いています。
内訳を見ると、不動産で62.0%、卸売りで55.7%が採用を行わない見通しで、企業からは「景気回復の見通しがはっきりしない中、新規採用は望めない」などの声が寄せらました。
雇用環境が改善する時期の予想については「2011年度」が22.8%で最も多く、「2012年度」は18.8%でした。
また「長期的に改善する見込みはない」と答えた企業も22.6%に上り、まだまだ先は見えない感じです。 一方、製造業など一部の企業は、昨年より正社員採用を増やすとしています。
完全失業率が低下すれば、雇用機会は拡大するという考えは、正解ではなさそうですね。 (2010/03/04 11:41)