おなじみ日本航空関連の記事です。
純損失1779億円。今期営業赤字は「相当改善」との評価です。
会社更生手続き中の日本航空が26日発表した09年4〜12月期の連結決算は、連結純損失が1779億円(前年同期は19億円の純損失)に上りました。
国際線を中心に減収幅が大きく、旧日本エアシステムと統合した02年以降、通期ベースとの比較でも最大の赤字となりました。
日本航空の管財人である企業再生支援機構は同日記者会見し、日本航空の会社更生法申請をめぐる混乱が予想以上に小規模で済んだことから、10年3月期の連結営業赤字は当初見込みの2651億円から「相当程度改善される」との見通しを示しました。
また、燃料費の現金払い要求などへの備えとして6000億円の資金を事前に用意しましたが、3000億円程度の支出で済んだことも明らかにしました。
一方、企業再生支援機構は「更生手続きの初期段階の最悪シナリオが回避されただけのことで、収益を回復しなければいけないという根本の部分が残っている」と指摘しています。
赤字体質からの早期脱却に向け、人員削減や赤字路線の廃止などの合理化を急ぐ意向を示しました。
赤字で廃止路線に指定された地域の住民は、最寄の空港が無くなり、地方では過疎化が進みます。また人員削減による合理化が行われると、失業者が増えます。
この2つを企業再生の核心に掲げると、経済全体にマイナス作用がはたらきます。
日本航空がマイナスのボールを投げて、そのボールをどんな会社が受けてくれるのでしょう?
まさかトヨタは受ける余裕は無いでしょうから・・・
(2010/02/28 9:28)